この利益を補強費に回せれば問題ないか photo/Getty Images
戦力にするか、お金にするか
今夏に大型補強を画策しているマンチェスター・シティ。ハリー・ケイン、ジャック・グリーリッシュの2名を獲得するのであれば、約200億円以上の莫大な移籍金が発生すると言われている。
しかし、マンCは今夏の移籍市場で選手売却が進んでおり、ある程度は賄えるかもしれない。
マンチェスター・ユナイテッドに移籍したFWジェイドン・サンチョがそうだ。彼はマンCのアカデミーからボルシア・ドルトムントへ移籍し、今夏でのイングランド復帰を果たしている。英『talk SPORT』によればマンCは将来的なリース時の移籍金から約15%を得る条項を契約に入れており、約15億円の利益がでるようだ。
リーズへ完全移籍を果たしたMFジャック・ハリソンもいる。2018年からプレミア王者に在籍していたハリソンだが、トップチームでのデビューはなく、リーズでスタメンを掴み、昨季昇格に成功している。そんなリーズは今夏買い取りオプションを行使しており、移籍金は約16億円と見られている。
これに関してはまだ成立していないが、昨季までグラナダに所属していたベネズエラ代表MFヤンヘル・エレーラも売りに出されるようだ。英『The Sun』によればエレーラにはウェストハム、リーズといったプレミアリーグのクラブから獲得の問い合わせがあるらしく、マンCは約25億円での売却を考えているようだ。
この他にもヴォルフスブルクへFWルーカス・ヌメチャを10億円で、ライプツィヒへDFアンヘリーニョを約25億円で売却している。また、セルヒオ・アグエロ、エリック・ガルシアもフリーで退団しているが、年俸の削減にも成功しており、約100億円近い売り上げが出ることになる。
もちろん、全てのお金を補強費に回すとは考えられないが、今夏に前述した大型補強が成功すれば、マンCの若い才能を青田買いし、育成し高値で売却する補強戦略の良い成功例となるだろう。