セルティックへ向かった古橋 photo/Getty Images
改革は容易に進まない
「セルティックは大規模な過渡期にある」
こう口にしたのは、スコットランドの名門セルティックのOBであるジョン・ハートソン氏だ。
セルティックといえば今夏にヴィッセル神戸からFWが古橋亨梧が加わっており、新指揮官には横浜F・マリノスを指揮していたアンジェ・ポステコグルーを招聘したことで日本からも注目を集めているクラブだ。
しかし、シーズンの船出はほろ苦いものとなっている。プレシーズンではウェストハムに2-6のスコアで敗れ、先日行われたチャンピオンズリーグ2次予選ではデンマークのミッティランに2戦合計2-3で敗北。
さらにはリーグ開幕戦となったハーツ戦も1-2で落としている。今季はスティーブン・ジェラード率いるレンジャーズから王座を奪い返す重要な目標があるのだが、いきなり躓いてしまった。
ポステコグルーもまだチームの形を見つけられていないのだろう。今夏には守備の要だったノルウェー代表のクリストフェル・アイェルがプレミアリーグに昇格したブレントフォードに移籍しており、この穴は大きい。
攻撃面では昨季チーム2番目に多いリーグ戦8得点を決めたFWモハメド・エルユヌシが所属元のサウサンプトンに復帰。前線にオドソンヌ・エドゥアールは構えているが、さすがにエドゥアール1人では不十分だろう。
新戦力の古橋にも期待がかかるが、初の海外挑戦となる古橋がどこまでフィットするかも未知数だ。ポステコグルーはかなり難しいミッションを任されたと言っていい。
過渡期にあるセルティックで古橋はどんな1年を過ごすのか。視界には来年のワールドカップ・カタール大会での代表入りがあるはずだが、再建途中のセルティックで結果を出すのは容易ではない。