バルサとリーガを支えてきたメッシ photo/Getty Images
2020年代は苦しい時間になるか
7回。これは、2008-09シーズンよりリーガ・エスパニョーラのクラブがチャンピオンズリーグを制覇した数だ。
もっとも、これはバルセロナとレアル・マドリードだけで稼いだ数字だ。そしてその中心には常にリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドがいた。
しかし、ついに両者ともスペインを去った。ロナウドはユヴェントスでプレイしており、メッシも今夏にパリ・サンジェルマンと契約を結んだ。
このショックは大きいだろう。レアルの方はエデン・アザールに7番を託したり、若いヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴ・ゴエスの成長に期待したりと、ロナウド退団後に様々な動きを見せている。
ただ、ここまで結果は出ていない。ロナウドの穴を1人で埋めるのは不可能であり、まだクラブとして方向性が見えていないように思える。それこそキリアン・ムバッペのような大物アタッカーを獲得するまでロナウド・ショックは解決しないだろう。
そして今後はバルセロナがメッシの穴埋め作業に乗り出すことになる。今夏にはメンフィス・デパイ、セルヒオ・アグエロも加えているが、さすがにメッシの穴埋めは難しいだろう。
希望としては若いアンス・ファティに期待をかけたいところだが、カンテラからメッシの後継者は出てくるのか。
いずれにしてもリーガの一時代が終焉を迎えたのは確かで、今後は欧州でも苦戦を強いられるかもしれない。