新加入選手の活躍や既存戦力の成長など勝利よりも収穫のあった試合だったか photo/Getty Images
早くも好感触だ
先日行われたレスター・シティ対マンチェスター・シティのコミュニティー・シールドは終盤にケレチ・イヘアナチョがPKを決め、1-0で白星を挙げた。コミュニティー・シールドのタイトルは1971年以来の獲得となっており、クラブとしては嬉しい勝利か。
そんなレスターだが、この日は今夏の移籍市場で獲得したライアン・バートランドが先発、パトソン・ダカ、ブバカリ・スマレが途中からの出場となった。
バートランドに関しては慣れ親しんだ左サイドバックとしてピッチに立っており、攻守に渡って大きな貢献を見せた。攻撃面ではオーバーラップから精度の高いクロスで好機を演出し、守備面では対峙するリヤド・マフレズやコール・パーマーに決定的な仕事をさせておらず、21-22シーズンの左サイドバックはバートランドがファーストチョイスか。
ジェイミー・バーディと交代で入ったダカは前線であったため、そこまでボールに絡むことが出来なかったが、彼の強みであるスピードには驚かされた。後方からのフィードに反応したダカにネイサン・アケが体一つ分先に前に出て対応したが、簡単に追い抜いてしまう加速力を見せた。残念ながらザック・ステッフェンの飛び出しで処理されてしまったが、レスターはバーディに並ぶスピードスターを手に入れたようだ。
スマレはボランチとしてピッチに立ったが、判断力が少し欠けている印象であった。それでも、その弱みを補えるほどの素晴らしいフィジカルを持っており、無理やり体を使った推進力のあるドリブルを見せるなど、良さは見せていた。味方との連携力が高まったシーズン中盤以降は非常に楽しみな選手の一つだ。
他にも人手不足のセンターバックには本職は中盤のダニエル・アマーティが入ったが、チャグラル・ソユンクと共にプレミア王者を相手にクリーンシートを達成した。更に昨季ルートン・タウンに期限付きでの移籍をしていたキアナン・デューズバリー・ホールが後半からピッチに立つなど、若手の成長も見られた。
新加入選手の活躍や人員不足のセンターバックへのコンバート成功、若手の成長など、マンCとのコミュニティー・シールドでは収穫の多かったレスター。