オーストリアで奮闘する中村(右) photo/Getty Images
オーストリアの名門へ
東京五輪のメンバーには入ることが出来なかったが、オーストリアで奮闘を続ける若きアタッカーがいる。
ガンバ大阪時代より注目されてきた20歳のFW中村敬斗だ。
中村がオーストリアにいたことを知らなかった者もいるかもしれない。中村は日本人選手が多数在籍するベルギーのシント・トロイデンにレンタル移籍していたのだが、今年の2月にレンタル契約を解除。
そこからオーストリア2部のFCジュニアーズOOにレンタル移籍し、そして今夏にオーストリア1部の名門LASKリンツに完全移籍する運びとなった。FCジュニアーズOOとLASKリンツは提携クラブであり、今季からはオーストリア1部での戦いだ。
元より海外志向の強い選手で、2019-20シーズンはオランダのFCトゥエンテでプレイしてリーグ戦4得点を記録するなどブレイクの兆しを見せていた。
代表でもU-21日本代表に選ばれていたが、東京五輪への切符は掴めず。挫折だったかもしれないが、まだ21歳。焦る必要はない。
やや自らの結果にこだわって強引に仕掛けるところはあるが、その姿勢がJリーグでの成功に繋がっていた。狙いとしてはLASKリンツから欧州5大リーグのクラブへ向かいたいところだが、チャンスを掴めるか。