マジョルカに戻る判断は正解だったようだ photo/Getty Images
開幕戦の感触は良かった
東京五輪では好成績を残したU-24日本代表。吉田麻也、遠藤航、酒井宏樹らのオーバーエイジ枠の活躍もあったが、若い世代が能力の高さを示した大会になったことは間違いない。
そんな東京五輪で日本を引っ張っていた久保建英だが、ローン先であるマジョルカで既にリーグ戦での出場を果たしている。途中交代でピッチに入ることになったが、推進力のあるドリブルで存在感を放っていた。
チームへの合流からあまり日が経っていないことが予想されるが、セットプレイのキッカーを任せられるなど、すでにチームの中心選手のひとりとして振舞っている。一昨季マジョルカに在籍していたが、監督も変わっており、ゼロからのスタートだと思われていた。しかし開幕戦であるレアル・ベティス戦では後半から使われており、監督からも一定の信頼は得ているようだ。
また、マジョルカは昇格組でありながら強豪ベティス相手に後方から勇気を持って組み立てを行うなど、繋ぎを中心としており、久保のプレイスタイルとしてはやりやすいか。もちろん、前線での打開が仕事として求められるが、ヘタフェ時代と比べれば味方のフォローも早く、囲まれてボールを取られる場面は少ない。
このように3季目となるスペイン挑戦が始まった久保。昨季は歯がゆいシーズンであったが、今季はマジョルカでどこまで成長できるのか。