世界各地を転々としてきたボージャン photo/Getty Images
もう一度才能の証明を
世界のトップに立てる才能と期待されながら、急失速してしまったワンダーボーイは少なくない。
おそらくその1人に元バルセロナFWボージャン・クルキッチも含まれるだろう。
バルセロナのカンテラ(下部組織)でゴールを量産したボージャンには、リオネル・メッシに負けず劣らずの期待がかけられていた。実際に2007-08シーズンにはリーガ・エスパニョーラで二桁の10得点を挙げたのだから、滑り出しは上々だった。
しかし、実はボージャンがリーグ戦にて二桁得点を挙げたのはこれが最後なのだ。
そこからは成績が上がらず、世界各地を転々とする予想外のキャリアに。そしてついに今夏、30歳のボージャン(8月28日の誕生日で31歳)は日本のヴィッセル神戸へとやってきた。まさかバルサのスター候補生だったボージャンが極東の島国でプレイするなど、15年前は誰も予想していなかったはずだ。
英『90min』は「失敗したワンダーボーイ30選」と題した特集を組んでいるが、その中にはアレシャンドレ・パトやジャック・ロドウェルらとともにボージャンの名前も入っている。
「彼は2011年にかけて失敗し、レンタルも上手くいかず2014年にストーク・シティへ。そこからの彼はアメリカ、そして日本だ」と取り上げられており、アメリカのMLSを経てJリーグへ向かうことになったボージャンのキャリアに驚いている。
しかし、巧みなボールコントロールなど彼の才能が枯れたわけではない。ボージャンはMLSでも大活躍とはいかなかったが、Jリーグで二桁得点を狙うことも不可能ではないはず。アンドレス・イニエスタとのコンビから、是非ともJリーグで天才ここにありと証明してほしい。