ウェストハムに加入したニコラ・ヴラシッチ photo/Getty Images
エヴァートンではリーグ戦7試合の先発出場にとどまっている
21-22シーズンのプレミアリーグが開幕し、全チームが3試合を消化している。首位は唯一の3連勝を記録したトッテナムとなっており、彼らに続くのが2位のウェストハムだ。
昨季はジェシー・リンガードの活躍もあって6位でシーズンを終えており、16-17シーズン以来となるヨーロッパリーグ出場権を得た。しかし、オフシーズンに入っても補強は進まず、リンガードとの交渉をマンチェスター・ユナイテッドと行ったが、獲得とはならなかった。そこでウェストハムが獲得したのはCSKAモスクワのMFニコラ・ヴラシッチだ。
母国であるクロアチアで頭角を現したヴラシッチは2017年にエヴァートンに移籍している。しかし、そこでは定位置を確保できずロシアのCSKAモスクワに渡ってからは復調しており、評価を伸ばしている。
そんなヴラシッチは2列目を本職とする選手で、所属クラブでは主にトップ下での起用となっている。また、センターフォワードも任せることができ、ユーティリティ性の高い選手である。パスや抜け出しの技術と2列目の選手に必要な能力を備えつつ、推進力のあるドリブルを武器としている。右足でボールを扱うことが多く、左サイドに流れた際はカットインからのシュートが彼の武器だ。また、所属クラブではセットプレイのキッカーを任されており、キック精度の高さに定評があるようだ。23歳と若い選手であるが、クロアチア代表にも選ばれており、EURO2020に出場している。主力であるルカ・モドリッチの年齢を考えれば、ヴラシッチが次の中心人物となるのか。
エヴァートンで失敗を経験するも、ロシアの地で復活を果たしたヴラシッチ。ウェストハムの2列目にはサイード・ベンラーマ、ジャロッド・ボーウェン、マヌエル・ランシーニ、パブロ・フォルナルスと非常に優秀な選手が揃っており、彼らとポジション争うことになる。難しいシーズンになることが予想されるが今後の活躍に期待したい。

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