同点ゴールを決めた槙野 photo/Getty Images
シーズンオフにはFWでのプレイも希望
浦和レッズは川崎フロンターレとYBCルヴァンカップ準々決勝の2ndレグで対戦。浦和が勝ち抜くには勝利か2ゴール以上のドローが必要となった。
試合は浦和が早々に先制点を決めるものの、前半のうちに川崎が同点に追いつく。その後2-3と浦和の1点ビハインドで迎えた後半ロスタイムに柴戸海に代わって槙野が投入される。
普段はCBで起用される槙野だが、この試合ではラスト数分で攻勢を強めるために得点を奪う役割として投入された。すると槙野が入ってから2分後、CKからアレクサンダー・ショルツの折り返しをキャスパー・ユンカーがヘディングでゴールを狙う。それはGKに弾かれてしまうも、目の前に詰めた槙野がゴールネットを揺らして土壇場で同点に追いつき試合終了。大逆転での勝ち抜けを決めた。
自ら課せられた仕事を全うした槙野。ラスト10分を切ったところで1-3まで離されていた浦和だったが、その状況でもリカルド・ロドリゲス監督は諦めなかった。FWとしてゴールを期待された槙野も同じ気持ちだったことだろう。ラストプレイでもGKの弾いたボールに反応していた選手は槙野だけだった。
またリカルド・ロドリゲス監督がシーズン開幕前に行なった選手との面談で、希望のポジションを聞かれた槙野は第2希望としてFWのポジションも伝えていたという。そういった彼の自身を売る能力の上手さも今回のチームを救う1つとなったことだろう。