今季からインテルに加わったジェコ(左)とダンフリース(右) photo/Getty Images
最前線と右サイドで新加入選手が躍動中
今夏の移籍市場にて、財政難から昨季チームの中核を担ったFWロメル・ルカクやDFアクラフ・ハキミといった選手を放出することとなったインテル。スクデットを獲得したチームにおいてはどちらも非常に重要な役割を果たしただけに、シーズン前にはその穴を埋められるのかといった不安は付き纏っていた。
しかし、結果的にルカクとハキミが抜けた穴はしっかりと埋まりそうだ。2人の後任として新たにインテルへとやってきた選手たちは、ミラノの地でしっかりと結果を出している。
まずは、ルカクの後釜としてASローマからやってきたエディン・ジェコ(35)だ。年齢的にはベテランだが、セリエAでの経験豊富なストライカーは新天地でも問題なく躍動中。ルカクほど圧倒的な存在感はないかもしれないが、洗練された前線での動き出しと得点の匂いを嗅ぎ分ける嗅覚は絶品だ。リーグ戦4試合で早くも3ゴール1アシストを記録している点からも、その順応の早さは見て取ることができるだろう。相方となるラウタロ・マルティネスとのコンビネーションも良好で、ジェコはルカクの穴を感じさせていない。
そして、ハキミの穴を埋めているのがPSVから加入のデンゼル・ダンフリース(25)。今夏開催のEURO2020でも大きなインパクトを残した同選手は、持ち前のスピードを活かしたパワフルな攻撃参加でインテルの右サイドを活性化させている。フルタイムでのプレイはセリエA第4節のボローニャ戦が初めてとなったが、同選手は試合開始直後の6分にいきなりL・マルティネスの先制点をアシストするなど奮闘。データサイト『SofaScore』によると、この試合における同選手はドリブル成功率(2回中2回勝利)と地上戦勝率(5回中5回勝利)でいずれも100%を記録したというのだから驚きだ。
ルカクとハキミの抜けた穴は間違いなく大きかったはずだが、それを一瞬で埋めてくれそうなジェコとダンフリース。

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