柏の中盤で攻守にアグレッシブなプレイを見せるヒシャルジソン photo/Getty Images
仙台戦では攻守に躍動
2日に行われた明治安田生命J1リーグ第31節にて、ホーム・三協フロンテア柏スタジアムにベガルタ仙台を迎え入れた柏レイソル。前節のガンバ大阪戦で内容こそ悪くなかったものの1-2で敗戦を喫してしまった同クラブは、2連敗中の嫌な流れを断ち切るためにも降格圏に沈む仙台相手にどうしても勝ち点3が欲しいところだった。
しかし、柏は前節と似たような展開から、この試合でも相手に先制を許してしまう。序盤からボールを握ってゲームを優位に進めていたかのようにも思われた同クラブだが、10分には一瞬の隙を突かれて仙台FW富樫敬真に先制点を献上。攻撃の形は作れていたものの、結果がついてこない形で試合を折り返すこととなってしまった。
だが、後半はネルシーニョ監督が送り出したファイターが流れを変えた。そのファイターとは、46分から戸嶋祥郎に代わってピッチに投入されたMFヒシャルジソンだ。ハードなタックルを武器に中盤で激しいディフェンスを敢行する同選手。この試合、彼はその持ち味を存分に発揮した守備に加え、攻撃面でも奪ってからのシンプルな繋ぎやミドルレンジからの果敢なシュートで仙台を苦しめた。
特に印象的だったのは83分に見せたプレイで、ヒシャルジソンはビルドアップ参加のためポジションを下げてボールを受けた仙台FW関口訓充に猛烈なプレスを敢行。たまらず関口はGKにバックパスを出したのだが、このブラジル人MFはそれでも足を止めることなくプレスを継続してボールを狩りに行く姿勢を見せた。最終的にボールを奪うことはできなかったのだが、その果敢なプレイが仙台のリズムを崩したことは間違いない。実に“ヒシャルジソンらしさ”が表れたシーンだっと言っていいだろう。
後半からの投入で、ゲームの流れを変えたヒシャルジソン。