チェルシーで躍動するメンディ photo/Getty Images
昨季から急激に評価を伸ばした者たち
ここ1、2年のパフォーマンスによって、GK界の序列に変化が起き始めている。
リヴァプールのアリソン・ベッカー、マンチェスター・シティのエデルソン・モラレス、アトレティコ・マドリードのヤン・オブラク、バイエルンのマヌエル・ノイアーらは健在だが、急激に評価を伸ばしてきた者がいる。
1人はチェルシーのエドゥアール・メンディだ。フランスでプレイしていた頃から評価されていたものの、やはり一流と認められるにはビッグクラブで結果を出す必要がある。その壁をチェルシーで打ち破ることに成功した。チェルシーではクリーンシートを連発しており、その反応速度は脅威だ。

EURO制覇に貢献したドンナルンマ photo/Getty Images
GKの世界にも世代交代の波か
そしてもう1人。パリ・サンジェルマンへ移籍したジャンルイジ・ドンナルンマだ。
ドンナルンマはミラン時代から有名だったが、今夏にイタリア代表の守護神としてEURO2020制覇に貢献。1つビッグタイトルを獲得したことにより、ドンナルンマも真の一流と認められたようなところがある。
英『FourFourTwo』は「現世界最高のGKランキング」を発表しているが、そこでドンナルンマは1位、メンディは5位まで順位を伸ばしている。
2位はオブラク、3位ノイアー、4位エデルソンとなっており、この5人が現世界TOP5との評価だ。
一方で、一時はノイアーを脅かす存在だったバルセロナ所属のドイツ人GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの評価が下がり、TOP10圏外に。さらにレアル・マドリードGKティボー・クルトワも今回はTOP10に入っていない。
22歳と若いドンナルンマは今後も長くGK界の頂点に君臨していく可能性があり、EURO制覇で一皮剥けた印象もある。次はチャンピオンズリーグ、ワールドカップでもハイパフォーマンスを見せてほしいところで、イタリアの大先輩ジャンルイジ・ブッフォン級の守護神になれるか楽しみだ。