本当にストライカーは必要? クリスタル・パレス戦から見るマン...の画像はこちら >>

ケインを逃したマンCだが、あの判断は正解だったのか photo/Getty Images

フォーデンを外してまで

今夏の移籍市場ではトッテナムのハリー・ケインをメインターゲットとしていたマンチェスター・シティ。しかし、スパーズ側と移籍金で折り合わず、破談となってしまった。

その後マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したクリスティアーノ・ロナウドなどストライカー獲得の噂はあったが、結局セルヒオ・アグエロの抜けた穴を補強で埋めることなく新シーズンを迎えている。

そこでジョゼップ・グアルディオラは昨季から試していたフェラン・トーレスの9番へのコンバートを本格化させ、フィル・フォーデンに偽9番を任せるなど、アグエロの穴埋めを行った。しかし、それでも得点を獲れない試合は出てきてしまい、どうしてもストライカー獲得すればよかったとの声が各方面から聞こえてくる。

直近のクリスタル・パレス戦がまさにそのような試合だった。このゲームでは前半終了間際にアイメリック・ラポルトが退場し、10人で戦うことになったマンC。それでも、一人選手が少ないことを感じさせないパフォーマンスを披露しており、オフサイドとなったが一度はゴールネットを揺らしている。しかし、パレスの選手全員がボックス内に入って守備を行うなどスペースを消したマンC対策が講じられており、苦戦を強いられた。

こういった試合では188cmとサイズがあり、空中戦で仕事のできるケインがいれば結果は変わっていた可能性は十分にあり得る。が、現状フォーデンの偽9番を見ていると、守備での強度や前線でのポストプレイ、チャンスメイクを高いレベルでこなしており、ストライカーが必要なのはこういった限定的なシーンのみであるといえる。他の前線での働きでは偽9番でも良いのではとも考えられる。

高さが必要な際に一つのオプションとしてボックス内で強さを見せられるストライカーの選択肢はありだが、フォーデンの貢献度の高さを考えると、彼を外してまで入れるストライカーは必要なのか疑問だ。来夏クラブは9番獲得に動くとされているが、誰がクラブに加わるのだろうか。

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