今季は新指揮官としてモウリーニョを招聘したローマだが…… photo/Getty Images
フォンセカ政権時から指摘される課題
いくら欧州での実績十分な“スペシャルワン”でも、やはり前政権時から続くチームの体質というものを変えるのはなかなか難しいのか。今季から新たにジョゼ・モウリーニョ監督が就任したASローマだが、昨季までのパウロ・フォンセカ体制で問題視されていた課題を未だに改善することができていない。
その課題とは、上位クラブ相手の戦績の悪さ。彼らもイタリアではそのスカッドに複数の実力者を揃えた上位クラブの一角として認識されているはずだが、同等以上の力を持ったクラブを相手にした際の成績は芳しくない。
昨季のローマはセリエAを7位でフィニッシュしたが、自分たちよりも上の順位でシーズンを終えた6クラブ(インテル、ACミラン、アタランタ、ユヴェントス、ナポリ、ラツィオ)相手のリーグ戦における戦績は1勝4分7敗。最終盤の第37節でラツィオとのローマ・ダービーを制したはいいものの、上位勢相手の試合ではその1勝しか挙げることができていなかったのだ。
そして、その傾向は指揮官が変わった今季も見て取れる。現在は第11節終了時点で4位と悪くない位置をキープしているローマだが、勝ち点を奪ったのはそのほとんどが下位クラブ相手の試合だ。前述した上位勢との戦績は、ここまで6クラブ中4クラブと対戦して1分3敗となっている。
実力が足りないといえば、そうかもしれない。しかし、モウリーニョという欧州でも実績のある指揮官を招聘した今季は、言うなれば名門復活を目指す最初のシーズンだ。さすがにいきなり大きな成功を求めるのは酷な話かもしれないが、それでもフォンセカが率いていた昨季までのチームとは違う姿を見せてほしいところ。はたして、この“上位勢に勝てない”というジャッロロッシの体質にはいつ変化が訪れるのだろうか。今季を希望のシーズンとするためにも、少し気になるこの課題は早急に改善したいところだが……。

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