ウニオン・ベルリンの選手として1部へ戻ってきた原口 photo/Getty Images
2部での戦いを経て1部再挑戦
欧州5大リーグでのプレイはサッカー選手にとって1つの目標であり、近年はチャレンジする日本人選手も増えた。
しかし、結果が出るかは別の話だ。
2014年からドイツでプレイする日本代表FW原口元気も、これまでの戦いに納得していない人物の1人かもしれない。
浦和レッズからドイツへ向かった原口は、スピードあるドリブルを武器としたアタッカーだ。しかし、ブンデスリーガでは129試合に出場しながら4得点しか挙げることができていない。
ヘルタ、その後移籍したハノーファーではほとんど上位争いを経験できず、2019-20シーズンからはドイツ2部に戦いの場を移すことにもなった。
ドイツ挑戦から7年。30歳を迎えた原口は今季より1部のウニオン・ベルリンでプレイしているが、独『Berliner Kurier』は「どんどん良くなっている」とパフォーマンスを高く評価している。30歳にして再びブレイクのチャンスを迎えているのだ。
まだ得点こそ決めていないが、リーグ戦では早くも3アシストを記録。ドイツ1部でのアシスト数はハノーファー時代の5アシスト(2018-19)がキャリアハイとなっているため、今季はその数字を超えてくるかもしれない。
同メディアは原口のことを「赤いサムライ」と呼んでおり、ウニオン・ベルリンではサムライブルーではなくサムライレッドだ。ここまでリーグ戦10試合すべてに出場しており、主力として信頼されている。
残すはゴールだ。ドイツ1部で最後にゴールを決めたのは、ヘルタ時代の2017年2月のことだ。そろそろ5年の時が経とうとしており、得点数の方も上げていきたい。
得点数のキャリアハイは2015-16シーズンの2得点となっているが、今季それをも超えることができるのか。2部で戦う苦労もあったが、30歳を迎えた原口は再び1部で輝く準備ができている。