スールシャール監督の進退が問われることに photo/Getty Images
注目のビッグマッチだ
リヴァプールに大敗後、3バック導入で勢いを取り戻したマンチェスター・ユナイテッド。だが依然オーレ・グンナー・スールシャール監督の解任論は囁かれている。
週末にはマンチェスター・シティとのダービーが控えている。大敗してしまったレッズ戦もライバルクラブとの試合ではあるのだが、マンCは同じ地域のライバルであり、もしリヴァプール戦の再現となれば、スールシャール監督の首も簡単に飛んでしまうだろう。
だがデータで見れば、スールシャール監督は意外にもマンCの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラに強いのだ。直近でいえば連勝記録を伸ばしていた昨季のマンCを破ったのはマンUであり、プレミアでは1勝1分と勝ち越している。やはりボールを保持するプレミア王者に対しカウンターサッカーは効果てきめんであり、何度もエデルソン・モラレスの守るゴールを脅かしていた。今回は決定力に長けたクリスティアーノ・ロナウドも前線に加わっており、そのカウンターのキレは増している。
このように今季の成績は悪くとも、マンCとは相性の良い赤い悪魔。もちろん、勝ち点3を目指し勝利を掴みたいのだが、もし白星を挙げた場合は、確実にスールシャール監督の政権が今後も続くことになる。そのまま連戦連勝であれば良いのだが、フル稼働できないエディソン・カバーニへの負担、物足りないボランチの強度を考えると、このままの形でプレミアを戦い抜けるとも思えない。
負けを望むわけではないが、戦略がないといわれがちなスールシャール政権で、今後のプレミアリーグを戦い抜くのは良い選択肢なのだろうか。同じくプレミアの強豪トッテナムはヌーノ・エスピリト・サントを諦め、名将アントニオ・コンテを招集した。不調アーセナルも立ち直っており、ここでの政権延命はかえってマイナスに働くかもしれない。

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