南米予選4位につけるコロンビア photo/Getty Images
2014年大会当時に比べると実力は落ちているか
日本のサッカーファンであれば、近年のコロンビア代表がいかに強かったか理解していることだろう。2014年のワールドカップ・ブラジル大会ではグループステージで粉砕され、2018年のロシア大会も勝利はしたものの苦しんだ。
ただ、そのコロンビアの勢いが落ちてきている。現在は南米予選で4位につけているのだが、問題視されているのは攻撃面だ。
近年のコロンビアはFWラダメル・ファルカオ、ジャクソン・マルティネス、カルロス・バッカ、彼らをコントロールするMFハメス・ロドリゲスなど前線が豪華で、今のチームにもFWドゥサン・サパタ、ルイス・ムリエルなど良いアタッカーは揃っている。
しかし、得点が決まらない。南米予選では10月よりウルグアイ戦(0-0)、ブラジル戦(0-0)、エクアドル戦(0-0)、ブラジルとの再戦は(0-1)、パラグアイ戦(0-0)と無得点ゲームが5試合も続いている。現在は466分間連続無得点中なのだ。
今回の代表戦もハメスは招集されていたが、ハメスは現在カタールのアル・ラーヤンでプレイしており、すでに欧州を離れている。まだ30歳だが、ピークを過ぎたと言ってもいいだろう。コロンビアの攻撃力は2014年大会から比べると落ちている。
南米予選ではここまで3勝8分3敗。引き分けの数が足を引っ張っており、得点力さえあれば引き分けの数を勝利に変えられたかもしれない。
コロンビアといえばカルロス・バルデラマを中心に1990年のイタリア大会でベスト16入り。
2014年のブラジル大会より強いコロンビアが戻ってきたはずなのだが、このままでは再び暗黒期が訪れる可能性がある。谷間の世代は作りたくないところだが、コロンビアはファルカオやハメスを中心としてきた世代からバトンを繋いでいけるのか。カタール大会出場へ不安な戦いが続いている。