フランス代表で活躍を続けるジルー(左)とグリーズマン(右) photo/Getty Images
得点&キャップ数で1位を狙える
2014年にデビューしてから約7年半。とんでもないペースで代表キャップ数を積み重ねているのがフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンだ。
グリーズマンは2014年3月のオランダ戦で代表デビューを飾ったのだが、すでにキャップ数は102試合に達した。これはフランス代表歴代9番目の数字だ。
最大の特長は、休まないところにある。グリーズマンは今月のワールドカップ・欧州予選2試合にも先発しており、現在は59試合連続で代表戦に出場している。最後に出場しなかった代表戦は2017年6月に行われたイングランド代表とのテストマッチまで遡る。ちなみに、その時もベンチには入っていた。
グリーズマンがどれだけ休まない選手なのか。例えば同じフランス代表ではFWオリヴィエ・ジルーが歴代5位となる110試合に出場しているが、プレイタイムは合計6127分となっている。
一方で102試合出場のグリーズマンは7550分も出場している。ほとんどのゲームに先発していることが分かる数字だ。
グリーズマンはとにかく負傷が少なく、細身ながら鉄人だ。代表監督ディディエ・デシャンからも絶対の信頼を得ており、間違いなく来年のワールドカップ本大会でも主力になるだろう。
フランス代表の歴代最多出場記録を持っているのはDFリリアン・テュラム氏で142試合。テュラム氏も鉄人と呼べるプレイヤーだった。
グリーズマンは現在30歳だが、今の調子を考えるとEURO2024でもプレイできるだろう。テュラム氏の数字を狙うことは可能だ。
また、フランス代表歴代得点ランキングでは1位ティエリ ・アンリ氏(51点)、2位ジルー(46点)に迫る42点を挙げている。ジルーと競り合ってはいるものの、グリーズマンのペースならば代表歴代得点ランク1位にもなれるはず。
代表では102戦42得点29アシスト。運動量も多くて怪我も少ないとなれば、グリーズマンを外す理由は見つからない。キャップ数、得点数の両方で歴代No.1になる可能性もあり、休まない男がどこまで数字を伸ばすのか楽しみだ。