得点力も開花したリース・ジェイムズ photo/Getty Images
攻守両面で主役だ
ジョゼ・モウリーニョが作り上げた2004-05シーズンのチームから、チェルシーに対して堅守のイメージを抱いている人は多いかもしれない。当時のチェルシーはプレミア最少記録となる15失点で優勝を飾っており、驚異の壁をゴール前に築いていた。
その再現となるのか。今のチェルシーも主役はDFなのだ。ロメル・ルカク、ティモ・ヴェルナーなど近年のチェルシーはアタッカー獲得に大金を費やしてきたが、主役がDFというのは興味深い。
今季トーマス・トゥヘル率いるチェルシーはリーグ戦での失点が4点しかなく、8つもクリーンシートを達成している。リーグ戦では複数失点したゲームがなく、早くも当時のモウリーニョ政権と比較する声も出ている。

リュディガーはセットプレイで脅威 photo/Getty Images
この勢いをシーズン終盤まで続けられるか
また、今季決めたゴールのうち43%をDFの選手が決めている。今節のレスター・シティ戦ではDFアントニオ・リュディガーが得点を記録。
右ウイングバックのリース・ジェイムズも4得点を挙げており、DFが得点源の1つになっているのは興味深い。
すべてのコンペティションを合わせるとチェルシーのDFは14得点を決めていると同時に、11アシストも記録している。ヴェルナーやカイ・ハフェルツだけ見ていればいいわけではないのだ。相手チームとしては厄介だろう。
GKもヒットしている。
この守備はなかなか崩れないだろう。攻撃陣も奮闘しているが、ここまでの主役はDFたちだ。彼らを軸にチェルシーはリーグ制覇とチャンピオンズリーグ連覇へ突き進む。