PSG戦でも右サイドで躍動したカイル・ウォーカー photo/Getty Images
年々、成長している
昨季のCLラウンド4の再戦となった、CLグループAマンチェスター・シティ対パリ・サンジェルマンの一戦。今回も両者が良さを出し合う素晴らしいゲームとなったが、2-1でシティが競り勝っている。
パリ側もリオネル・メッシ、キリアン・ムバッペ、ネイマールからなる『MMN』が機能したが、あと一歩及ばなかった。
シティとしてはグループステージ第2節のリベンジに成功したわけだが、この試合でもDFカイル・ウォーカーの活躍にチームは助けられている。
トッテナムから加入以降、不動の右サイドバックであるウォーカー。イングランド代表でも序列は最上位であり、今最も評価されている右SBといっても過言ではない。
そんなウォーカーの武器はいくつか挙げられるが、まずは対人性能が突出している。この試合では前半でムバッペ、後半でネイマールと異なるサイドアタッカーと対峙しているが、ほとんど抜かれることはなかった。特にフランス代表FW相手には滅法強く、何度もボール奪取を成功させている。それでいて、攻撃面でも違いを生み出すことができ、ラヒーム・スターリングの同点弾のシーンでは素晴らしい抜け出しからクロスを供給。ゴールの起点となった。
このように攻守両面で活躍したウォーカーだが、彼のようなタイプの選手は貴重か。現代サッカーでのSBのタイプは主にリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドのようなアタッカータイプ、日本代表の中山雄太のような司令塔タイプ、マンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン・ビサカのような守備者タイプなどに分別できるが、ウォーカーはどのタイプにもなれる万能性を持っている。
因縁の相手であるPSG戦で素晴らしいパフォーマンスを披露したウォーカーだが、年齢を重ねるごとに成長している。
既に31歳の選手だが、今後はどのように成長するのか非常に興味深い。
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