今夏開催のEUROでは圧巻のパフォーマンスを見せたスピナッツォーラ photo/Getty Images
2月には復帰か
夏に開催されたEURO2020にて、実に53年ぶりとなる優勝を成し遂げたイタリア代表。そのチームにおいて、最も鮮烈な活躍をしたうちの1人と言えるのがDFレオナルド・スピナッツォーラ(28)だ。
かねてよりASローマでは左サイドにおける崩しの切り札として高評価を得ていた同選手だが、今夏のEUROでそのクオリティの高さは世界レベルで認知されたと言っていいだろう。EUROにおける出場4試合で、同選手は一気にスターダムを駆け上がった。
そんなEUROでの勢いを継続したまま、今季就任したジョゼ・モウリーニョ監督のチームに合流へ。きっと、多くのロマニスタはそのような未来を思い描いていたはずだ。しかし、欧州最高峰の舞台で株を上げたサイドプレイヤーは、準々決勝のベルギー代表戦でアキレス腱を断裂。長期離脱を余儀なくされてしまった。あの瞬間、多くの人は相当なショックを受けたことだろう。
しかし、そんなスピナッツォーラはあと1カ月半ほどでピッチに帰ってくるようだ。伊『forzaroma.info』によると、10月ごろから歩行が可能となった同選手は現時点で強度の軽いトレーニングを行っているとのこと。当初は執刀医が「1月には復帰できるはず」と発言したことも注目を集めたが、現実的には2月の復帰が濃厚だという。
今季ローマの左サイドバックでは、開幕前に獲得したウルグアイ代表DFマティアス・ビニャ(24)が奮闘中。しかし、やはり攻撃面で他の選手とは一線を画したクオリティを備えているスピナッツォーラは、復帰すれば大きな戦力だ。
ビニャは守備面でも奮闘も光るだけに、この2人を相手によって使い分けることができれば戦術の幅は広がるはず。中盤戦前には勝ち点の取りこぼしも目立っていたローマだが、スピナッツォーラが復帰すればそういった事態も減少するか。
復帰まではもう少し時間を要することとなりそうだが、非常に楽しみなスピナッツォーラの帰還。はたして、彼がピッチに戻ってくるのはいつになるか。焦りは禁物だが、皆が“切り込み隊長”の帰還を待ちわびている。
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