今季は出場した試合で安定したパフォーマンスを披露した佐々木 photo/Getty Images
まだ10代とは思えぬ安定感
すでにA代表にも招集されているMF久保建英(マジョルカ)を筆頭に、その将来が楽しみな逸材が揃っているパリ五輪世代の日本代表。久保のほかにもレアル・マドリード下部組織のMF中井卓大やロンメルFKのFW斉藤光毅など、同世代にはすでに海を渡っている選手も少なくないだけに期待度は高い。
しかし、そんなパリ五輪世代のなかでも、ひとつ注目しておきたいのが守護神争いだ。今後どこまで成長するか楽しみなフィールドプレイヤーも多いのだが、この世代のGKたちはいつになくレベルの高い逸材が揃っている。ベンフィカの小久保玲央ブライアンや浦和レッズの鈴木彩艶など、すでにサッカーファンの間では名前の知られている選手も少なくない。
だが、そのなかでも注目したいのは柏レイソルに所属する佐々木雅士(19)だ。小久保や鈴木に比べれば知名度は低いかもしれないが、同選手もまたパリ五輪世代のゴールマウスを守ることが期待されているGKのひとり。今年2月にトップチーム昇格を果たした若者は今季レイソルでさっそく大事な戦力となり、正守護神である韓国代表GKキム・スンギュ不在の間やカップ戦に出番を得て最終的には公式戦9試合に出場している。
その安定したセービングとキック精度は、すでにJリーグでも十分に通用している印象も強い佐々木。この9試合で記録したクリーンシート数こそ「2」だが、彼自身のパフォーマンスは非常にポジティブなものだったと言っていいだろう。堅実に安全な選択肢を取り、淡々と自分の仕事をこなす姿は10代のそれには見えなかった。この年齢にして、周囲に落ち着きを与えるプレイを見せている点は大いに評価できるはずだ。
近年の柏は中村航輔(現ポルティモネンセ)や前述した小久保といった優秀な人材を輩出しているが、佐々木もその流れを汲む優れた次世代の守護神と言って差し支えない。あとはその安定感を維持しつつ、今後どこまでプレイ一つひとつの精度を上げることができるかだろう。強力なライバルは多いものの、柏でコンスタントに出番を与えられつつ成長する若き守護神。これからの2年半で佐々木がどこまで伸びるかには注目したいところだ。

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