柏から清水への移籍が発表された神谷 photo/Getty Images
柏から来た頼れる男
2021年シーズン、明治安田生命J1リーグを14位で終えることとなった清水エスパルス。今季は苦しい時間を送った同クラブだが、はたして来季こそは華麗なる逆襲劇を披露することができるか。
それを実現するために重要となるのは、間違いなく今オフの補強だろう。今季終盤戦に平岡宏章監督の下でチームは調子を取り戻したが、長いシーズンを戦うにあたってはやはりスカッドのクオリティ向上が必須と言える。この移籍市場でどれだけ不安要素を解消できるかによって、来季のエスパルスが生まれ変われるかどうかは決まってくる。
とはいえ、清水の補強は現時点で順調。2021年シーズン、リーグ戦で37得点しか奪えなかった攻撃陣には来季から頼もしい存在が加わることとなっている。その選手とは、22日に柏レイソルからの完全移籍加入が発表されたMF神谷優太(24)だ。
今季は柏でリーグ戦25試合に出場し、3ゴール4アシストという成績を残した神谷。これだけを見ればそこまで印象に残る選手ではないかもしれないが、彼の個人としてのクオリティは今季の柏のなかでも屈指のレベルにあった。精度の高い右足のキックとリズミカルに仕掛けるドリブルを武器に、神谷は柏の攻撃陣をMFマテウス・サヴィオと共に牽引。孤軍奮闘感があっただけに表面上の数字は伸びなかったものの、その効果的なプレイは随所で目立っていたと言っていい。
ボールを受けた彼を積極的にサポートする味方さえいれば、神谷は高い確率で攻撃陣の中心となるだろう。それだけのクオリティを備えた選手であるのは間違いない。