シャルケで成長する板倉 photo/Getty Images
今季前半戦の勝者に
ドイツの地ではフランクフルトでプレイする長谷部誠が高い評価を得ているが、長谷部のように中盤と3バックの両方で機能するチームリーダーとなれるだろうか。
今季ブンデスリーガ2部の前半戦で高い評価を得たのがシャルケ所属のDF板倉滉だ。
第4節のレーゲンスブルグ戦に後半から出場した板倉は、そこから一気にポジションを確保。『90min』は「前半戦のシャルケ勝者リスト」に板倉の名前を挙げており、中でも3バックから攻撃を組み立てる過程において板倉が欠かせない存在だと絶賛する。
板倉は中盤の底も担当できる選手で、今季はここまでチームで3番目に多い669本のパスを記録。成功率もチームで2番目に高い86.1%となっており、攻撃の出発点としても大いに評価されている(数字は『WhoScored』より)。
その役割がフィットするならば、将来的には日本代表でも3バックをテストしてみる価値はある。板倉、シュツットガルトDF伊藤洋輝、サンプドリアDF吉田麻也、アーセナルDF冨安健洋など海外で結果を出すセンターバック(冨安はアーセナルで右サイドバックを担当)も増えているため、日本代表での選択肢も今季前半戦でかなり増えた印象だ。
それこそ板倉が長谷部のように大型リベロとなるのも面白い。シャルケは1部へ昇格した場合にのみ板倉の所属元であるマンチェスター・シティより完全移籍で獲得する考えを持っているようだが、来季は1部でプレイする板倉の姿が見てみたい。