横浜FCへ移籍した小川 photo/Getty Images
今季は1得点に終わった
横浜FCはジュビロ磐田から小川航基を獲得したことを発表した。24歳の大器は、新天地で自身の得点能力を発揮できるだろうか。
2016年に桐光学園高校から磐田へ加入した小川。世代別の日本代表でエースを務めており、高卒ルーキーながら前年まで前田遼一が付けていた18番を引き継ぐなど、大きな期待を寄せられる。
しかし出場機会を得られない日々が続くと、在籍から3年でJ1では1得点のみとなってしまう。2019年の夏に水戸ホーリーホックへレンタル移籍し、17試合7ゴールと活躍して磐田に復帰。同年に行われたEAFF E-1サッカー選手権に日本代表メンバーとして招集されると、代表初戦となった香港戦でハットトリックを決めるなど大きなデビューを飾る。2020年は32試合9ゴールととキャリアハイを記録して、ついに得点力開花かと思われたが今季は1得点に終わってしまった。
横浜FCは今季はJ1で戦うためにジャーメイン良や渡邉千真など実力派FWを獲得するも、総ゴール数はリーグで下から2番目となる32得点、リーグは最下位となってしまった。J2を戦う来季は、新エースの獲得に向け、小川のブレイクには大きな期待がかかることだろう。
小川は空中戦の強さやフィジカルで前線の起点となれるストライカ―だ。彼としても2019年に水戸へレンタル移籍を果たし、環境を変えたことで得点能力を伸ばした。ゴール前での迫力あるプレイと得点感覚を身に付けたことで、翌年のキャリアハイへとつながっている。横浜FCでチームを勝利に導くことができれば、さらなる飛躍を果たすことだろう。