大きな成長を見せた岩波 photo/Getty Images
在籍5年目でCBではチーム最長に
3ヵ年計画の3年目となる今季の浦和レッズ。J1優勝にAFCチャンピオンズリーグ制覇も狙う今シーズンはタフな戦いが続くこととなるだろう。
そんな浦和で神戸へと移籍した槙野智章に代わって、守備の中心選手となるべき男が岩波拓也だ。加入5年目を迎えるCBが、リカルド・ロドリゲス監督のスタイルをアジアでも体現するために昨季以上のクオリティが求められる。
昨シーズン序盤は槙野とのコンビを組んだ岩波。後方からポゼッションして攻撃を仕掛けるリカルドのスタイルで、岩波の足元を狙われる場面も少なくなかった。しかし夏場以降、アレクサンダー・ショルツ、酒井宏樹も加入もあり、徐々に改善されていくと、自身の武器であるロングフィードからゴールを創出するなど、チームの攻撃の第1歩となる働きも見せた。
槙野がチームを去り、改革を進める浦和。そのなかで岩波は、CBのチーム在籍年数トップとなる。彼がリーダーシップを放ちチームを統率することで、さらに強固な守備陣が形成されるだろう。今季は犬飼智也が鹿島アントラーズから加入するなど、強力なライバルも加入した。連戦が続くであろう今シーズン、彼がどこまで存在感を発揮して浦和をけん引できるか。岩波のさらなる成長にも大いに期待したい。

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