圧倒的な強さを誇るバイエルン photo/Getty Images
過去にはバイエルンが4位に沈むなんてシーズンもあったが……
いったいどのクラブがバイエルンの支配を止めるのだろうか。
ドイツ・ブンデスリーガはいつの時代も熱狂的なファンに囲まれてきたが、近年はバイエルンの一強に近い状態が続いている。
やはりバイエルン最大のライバルとなり得るのはドルトムントだろうが、独『Sport1』によるとバイエルンOBバスティアン・シュバインシュタイガー氏は「ドルトムントの補強プランは素晴らしいが、バイエルンと競争したいのであれば最高の選手を失い続けてはならない」と苦言も呈している。
ドルトムントは毎年のようにチームの主力を引き抜かれており、昨夏はFWジェイドン・サンチョがマンチェスター・ユナイテッドに向かった。そしてそう遠くないうちに現エースのアーリング・ハーランドもドイツを離れるだろう。ドルトムントはまた新エースを探さなければならない。
これは仕方のないことでもあり、DFマッツ・フンメルスやFWロベルト・レヴァンドフスキのようにドルトムントから直接ライバルのバイエルンへ選手が渡ってしまったケースもある。これはライプツィヒやレヴァークーゼンといった準強豪クラブも同じで、この状況が続く限りバイエルンの支配を他クラブが止めるのは困難だろう。
2006-07シーズンにはシュツットガルトがリーグを制し、バイエルンは4位でフィニッシュしたなんてシーズンもあり、たまにこういうシーズンがあっても面白い。しかし、今のバイエルンが4位に沈む姿は考えにくい。レヴァンドフスキやトーマス・ミュラー、マヌエル・ノイアーの世代に一区切りつけばバイエルンの競争力も落ちるかもしれないが、バイエルンもその時に備えて準備は進めているはず。そう簡単に隙は見せないだろう。
バイエルン一強状態にはデメリットもあるように思えるが、また優勝争いの激しいリーグへ戻る時がくるだろうか。ブンデスリーガの人気を維持していくうえでも、ここは1つのテーマとなっていきそうだ。