今冬バレンシアに加わったブライアン・ヒル photo/Getty Images
プレミアリーグ挑戦はスムーズに進まず
昨夏の不思議補強の1つに挙げられるだろうか。トッテナムが昨夏に獲得していたのが、スペイン代表の20歳MFブライアン・ヒルだ。
昨夏の東京五輪にもスペイン代表選手として出場していたブライアン・ヒルは、すでにA代表でもデビューしているレフティーのテクニシャンだ。トッテナムは2200万ポンドをブライアン・ヒルに投じているのだが、それも頷ける逸材と言えよう。
しかし、ブライアン・ヒルはイングランドでほとんど出番が与えられなかった。プレミアリーグでのプレイタイムは僅か86分間だ。
そこでブライアン・ヒルは今冬にスペインのバレンシアにレンタル移籍することを決意。そのバレンシアは6日のソシエダ戦でいきなりブライアン・ヒルをフル出場させているのだが、このゲームでのパフォーマンスについてスペイン『 El Desmarque』は「すべての部分に魔法をプラスした」と絶賛する。
結果はスコアレスドローだったものの、ブライアン・ヒルはチーム3位となる44回のボールタッチ数、チームトップのシュート数(4本)、キーパス数(シュートに直結するパス)2本、ドリブル成功数2回とバレンシアの攻撃を牽引。
同メディアはこのパフォーマンスについて「彼はフリーキック、コーナーキックも担当し、ドリブルでボックス内へ仕掛けた。後半にはマキシ・ゴメスへの見事なスルーパスもあった。ダビド・シルバを思わせるマジックだ」と絶賛。
20歳の若者にとって初のプレミアリーグは戸惑うこともあっただろうが、ダビド・シルバとまで表現された才能をトッテナムが活かせなかったのは少々残念だ。本人もスペインの方がやりやすいのかもしれないが、今後のキャリアはどうなっていくか(数字は『WhoScored』より)。
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