オランダで評価を高める中山雄太 photo/Getty Images
豪快なヘディングで引き分けに持ち込んだ
セルティックの旗手怜央やアルミニア・ビーレフェルトの奥川雅也のようなアタッカーの活躍が日本では連日報道されているが、守備陣も負けてはいない。
エールディヴィジ第22節ホームでのフローニンへン戦に出場したズヴォレの中山雄太が試合終盤のセットプレイからゴールを叩き込み、チームに勝ち点1をもたらしている。
2019年からズヴォレでプレイするだけあってチーム内での序列は高い。ここまでのプレイタイム1698分は守護神のコスタス・ランプルーに続いて2番目の数字となっている。
旗手が中盤以外にもサイドバックをこなせることでユーティリティ性が評価されていたが、中山も彼に負けず劣らずのポリバレントだ。日本代表ではどちらかといえば長友佑都に代わる左SBだが、ここ最近のズヴォレでは3バックの中央を任されている。パス成功率719本はチーム最多で、ビルドアップに貢献できており、空中戦勝利数71回もこれまたチームトップの数字だ。彼の攻守に渡る能力の高さはスタッツで証明されている。
そんな中山も25歳であり、そろそろステップアップを考える時期か。フローニンヘン戦後のインタビューではオランダメディア『De Stentor』にて「ズヴォレに残りたいです。新しい監督との相性も良い。しかし、ステップアップしたいという思いもあります。
中山自身もより競争力のあるリーグに上がりたいと考えているようだが、具体的に話が進むのはシーズン終了後のようだ。現在の契約は今季までとなっており、フリーでの移籍が可能になる。同紙によれば既にクラブ側は中山に延長のオファーを提示しており、チームの状況次第で未来が変わることになる。彼のSBやCB、中盤などでプレイできるユーティリティ性は素晴らしく、欲しがるクラブはあるはずだ(データは『SofaScore』より)。