決勝点を決めた福田 photo/Getty Images
1-0の勝利に貢献した福田
ガンバ大阪はJ1開幕戦で鹿島アントラーズに1-3と敗れ、YBCルヴァンカップのグループステージ第1節でもセレッソ大阪に敗戦するなど、第2節の浦和レッズ戦を2連敗で迎える。是が非でも勝利が欲しかった一戦で勝負を分けたのは、福田湧矢の一発だった。
今試合ではサブからスタートとなった福田は、80分に宇佐美貴史に代わって途中出場した。すると福田が投入されてわずか1分後、浦和の岩尾憲が2枚目のイエローカードで退場処分となる。10人での戦いを余儀なくされた浦和に対し、福田は一瞬の隙を見逃さず。ミドルシュートを放つと、相手DFの足に当たってコースが変わりゴールネットに吸い込まれていく。
福田の一発は10人になったばかりの浦和に戦術を見直す時間を与えなかった。これで一気に劣勢に追い込まれた浦和は決定機を作ることができず、無得点のまま試合を終えている。ミドルシュートの得意な同選手が、新たなスタイルを構築するG大阪に勝ち点3をもたらす一撃を沈めたのだ。
2018年に東福岡高校から加入した福田は、ルーキーイヤーで開幕スタメンに名を連ねるなど大きな期待を寄せられているプレイヤーだ。2020年には29試合に出場して、クラブのリーグ2位に貢献したものの、昨季は怪我の影響もありわずか半分の14試合に減少。復活のシーズンとなる今季は、幸先の良い序盤戦を戦っているのではないか。G大阪の将来を担うアタッカーは、さらなるブレイクを見せてくれるだろう。