無難なメンバー招集が目立つ森保一監督だが、W杯出場が決まれば重荷から解放されることになる photo/Getty images
オーストラリア戦でその重荷を外せるか
24日にオーストラリアとの一戦を迎える日本代表は27人のメンバーを発表した。アジア最終予選は残り2試合となっており、オーストラリアに勝利すればストレートインで本大会への出場が決まる。
そんな重要な一戦ともあって今回のメンバー招集は無難だった。期待された新戦力の招集もなく、普段の森保ジャパンの顔ぶれとなった。国内外で活躍している他の選手もサムライブルーの一員として見てみたいが、W杯の出場が決まるかどうかのこの2戦では試せない。それほど、日本の実力がアジアで飛びぬけているわけではない。本大会出場が決定となればW杯出場という重荷はなくなり、所属クラブで好調を維持しているメンバーにスポットライトは当てられるはずだ。
最終ラインでいえばシュツットガルトでプレイする伊藤洋輝を試さない手はない。今の代表にはない左利きのCBであり、ほぼ決まりかけている代表のCB陣に競争力を生み出せる選手だ。右サイドバックであればAZの菅原由勢は酒井宏樹、山根視来に迫るものを見せている。もう一つ上のサイドハーフでもプレイできるユーティリティ性を持っており、もしもの時にも備えることができる。
中盤であれば遠藤航の後継者として川崎フロンターレの橘田健人は今後代表に入ってきてもおかしくないパフォーマンスを披露している。168cmとサイズはないが、読みの鋭さからくる守備の上手さと配球力は国内でも突出しており、[4-3-3]を採用する上で橘田は遠藤の控えとして置いておきたい。
前線ではポルティモネンセの中島翔哉、ビーレフェルトの奥川雅也、鹿島アントラーズの鈴木優磨の名前が上がる。
ここまで6人を紹介したが、鎌田大地や堂安律など本選出場後にチームに組み込むことのできる選手は大勢いる。そういった意味で今後の代表への期待は大きく、オーストラリア戦での勝利で出場権を獲得してほしい。