ベールスホット戦では2アシストの橋岡大樹 photo/Getty images
各ポジションでの活躍が目立っている
多くの日本人プレイヤーが在籍していることで知られるベルギーのシント・トロイデン。今夏の移籍市場ではサガン鳥栖から林大地、アラベスから原大智を獲得。
昨季は15位と降格圏ギリギリでのフィニッシュとなったシント・トロイデン。今季も序盤は苦しみ、一時は泥沼の5連敗を喫することも。それでもリーグ戦では復調しており、現在は7戦無敗と絶好調だ。白星が増えた分、順位も上がっており、伊東純也が所属するヘンクに続く9位となっている。8位以内でシーズンを終えることができればプレイオフに参加することができ、そこからさらに勝ち上がればヨーロッパ・カンファレンスリーグの出場権を獲得できる。
直近の3-2で勝利したベールスホット戦では原、林、橋岡大樹の3人の日本人プレイヤーが輝いた。
林はゴールこそなかったが、持ち前のポストプレイを存分に発揮して前線で起点となっている。味方にパスを落とすだけでなく、自身で運べるドリブルの推進力は素晴らしく、攻撃を活性化させている。守備での献身性はこの試合でも健在であり、追加招集された日本代表での活躍が期待される。
原は追加招集されることはなかったが、ベルギーでの活躍は申し分ない。日本人離れした191cmの高身長は魅力的であり、ベールスホット戦ではヘディングでゴールを決めている。
橋岡はシント・トロイデンで右ウイングバックとして自身の地位を確立している。2156分のプレイタイムはチーム内で4番目の数字であり、ベールスホット戦では2アシストを記録している。一つは正確なクロスからのゴールであり、今後はこの正確なクロスをより多く供給したい。フル代表での経験は少ないが、酒井宏樹が抜けた穴を埋められる数少ない選手であり、成長が待たれる。
シント・トロイデンの躍進を支える3人のサムライ。今季の彼らの成長速度は素晴らしく、今後のシント・トロイデンと日本代表を支えてくれる存在になるだろう。