クラブと代表では違うポジションを任されている中山雄太 photo/Getty images
クラブでもシーズン序盤はSBだったが、今ではCBだ
大幅なターンオーバーが敷かれた中で行われたベトナム戦。日本代表は24日のオーストラリア戦から9人を変更して29日のベトナム戦に臨んだ。
国内では柏レイソルでプレイし、現在はオランダのズヴォレに所属している中山。リーグ戦では下位に沈むチームだが、その中で中山は奮闘しており、1ゴール2アシストとDFながら得点にも絡んでいる。
そんな中山だが、クラブでは主に3バックの中央を務めており、高精度のビルドアップや対人性能の高い守備でチームに貢献している。イタリアメディア『calcioline』によればセリエAのボローニャが中山に興味を示しているという。
クラブではこのように高く評価されており、代表でも同様に称賛されることの多い同選手だが、ベトナム戦では以前ほどの高いパフォーマンスは見せられなかった。特に気になったのは不用意なミスだ。前を向いてボールを受ければ自慢の左足からディフェンスラインの裏へのフィードやクロスで好機を演出できる。が、ベトナム戦の22分には前線のつなぎからボールをロストしており、カウンターを受けている。この場面は自分で遅らせることに成功したが、相手が欧州や南米であればそう簡単に止められないだろう。
東京五輪のように安定したパフォーマンスを発揮できるときもあり、不安定さが気になるポイントではあるが、彼のクラブでのポジションと代表でのポジションの差がこのようなミスを生んでいるのかも知れない。特にセンターバックとサイドバックであれば、プレイに違いが出るのは当然であり、特にボールを受けるポジショニングは全く違う。