PSVの若きスターをヴィラのジェラード監督が視察　選ぶべきはヴィラか、レスターか

PSVの若きスターをヴィラのジェラード監督が視察 選ぶべきは...の画像はこちら &gt;&gt;レスターとも対戦したマドゥエケ photo/Getty Images将来を嘱望されるイングランドの若手の1人今シーズンから行われているヨーロッパ第3の大会、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ。4月7日には準々決勝1stレグのレスター・シティvs PSVが行われ、0-0という結果に終わった。この試合にはアストン・ヴィラで監督を務めるスティーブン・ジェラード監督の姿もあったようだが、その理由はイングランドU-21代表ノニ・マドゥエケだ。 マドゥエケは、イングランドのクリスタルパレスやトッテナムの下部組織で育ち、2018年からオランダの名門PSVで活躍する20歳だ。左足を得意とし、右サイドから中に切り込んでのパスやシュートが持ち味で、現在右ウイングのポジションを争っている堂安律とはプレイスタイルに近いものがある。昨季はリーグ戦で7ゴール4アシストと結果を残したものの、今季は筋肉系の怪我で離脱した時期もあり、3ゴール2アシストの成績に留まっている。最近は堂安にスタメンの座を譲ることも多い。 それでも秘めているポテンシャルは十分評価されており、今回視察に訪れたジェラードのアストン・ヴィラだけでなく、この試合の対戦相手だったレスターも獲得を狙っている。英『talk SPORT』では、マドゥエケが愛する選手としてリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの2名を挙げており、ロナウドとの対戦を実現させるために母国に戻ってプレイするのではないかと伝えている。もし本当にマドゥエケがイングランドに戻るのであれば、アストン・ヴィラかレスターのどちらかを選ぶ可能性が高そうだ。 もしそうなるのであれば、マドゥエケはこの2チームのどちらを選ぶべきなのか。レスターは現在勝ち点37でリーグ10位、アストン・ヴィラは勝ち点36で12位と共に中位を維持している。残留確定ラインとされる勝ち点40まではどちらもあと少しで、来季もプレミアリーグでの戦いが望めそうだ。 チーム内でのポジション争いはどうか。アストン・ヴィラでマドゥエケのライバルとなりそうな選手はアルゼンチン代表エミリアーノ・ブエンディアだ。グリーリッシュの後継者としてノリッジからクラブ最高額となる3300万ポンドで加入したブエンディアは、ここまで28試合に出場し2ゴール4アシストとまずまずの結果を残している。しかし直近のアストン・ヴィラは［4-3-1-2］や［4-3-2-1］といった、右ウイングなしのフォーメーションを使用しており、ブエンディアは2トップの一角として出場。今季復活を遂げたコウチーニョを2列目中央で活かすためのフォーメーションと言え、ここにマドゥエケが入ればブエンディアと同様に最前線でのプレイを求められる可能性もなくはない。とは言えレンタル移籍中のコウチーニョが来季も残るのかは不透明な状況であり、マドゥエケがこのチームでどのようにポジションを確保していくべきなのかも現状だとイメージしづらい。 一方のレスターは［4-2-3-1］や［4-3-3］を用いることが多く、右ウイングはジェイムズ・マディソンやマーク・オルブライトンらが担当する。しかしブレンダン・ロジャーズ監督はこの夏の最優先事項としてウインガーの新戦力確保を掲げており、今季8ゴール4アシストと活躍するマディソンをより中央のポジションで起用していく構想があるのかもしれない。そう考えると新加入のウイングが右サイドで出場する機会はかなり多くなりそうだ。 こういった2チームの状況を踏まえると、マドゥエケにとってはレスターを選んだ方がチームに溶け込みやすそうではある。マドゥエケが今夏に移籍するとは限らず、移籍先がこの2チームのどちらかに決まっているわけでもないが、クリスティアーノ・ロナウドがプレミアリーグを去ってしまう前に、マドゥエケ対ロナウドの対戦が実現することを願うばかりだ。