代表での存在感を高めたい photo/Getty Images
柴崎のパスは日本代表にとっても大きな武器だ
FIFAワールドカップへの出場が決まり、スペインやドイツら強豪国と同じグループとなった日本代表。11月の本大会開幕に向け、どの選手もメンバー入りを目指し、アピールを続けていきたいところだ。
そんな中で最終予選のメンバーとして戦うものの、主力として定着することができなかったのが柴崎岳だ。最終予選の序盤は2ボランチの一角としてスタメンに名を連ねるものの、チームは1勝2敗と苦しい状況に追い込まれる。転機となったオーストラリア戦では、森保一監督のシステム変更が奏功して勝利を手にするが、そのスタメンに柴崎の名前はなかった。
そのまま最終予選ではアピールすることができず、現状では柴崎も当落線上といったところだろう。[4-1-2-3]のシステムで柴崎が生き残るには、どのようなプレイが求められるのか。最終戦のベトナム戦ではアンカーを務めたが、遠藤航とはタイプが異なるため同じような働きを期待するのは酷だ。
インサイドハーフであれば柴崎のよさを発揮できるだろう。高精度のパスでリズムを変えられる柴崎のキックは日本の大きな武器であり、彼のようなタイプは日本代表にも少ない。中盤で運動量豊富に動き回りながらパスで違いを見せることができれば、存在感を発揮できるだろう。
それを実際にトップレベルで体現している男が1人いる。リヴァプールのチアゴ・アルカンタラだ。スタミナと強度高い守備でユルゲン・クロップ監督の求める中盤の一角として主力となるチアゴ。
いきなりチアゴのようにプレイすることは難しいが、パスをストロングポイントとする選手であれば、中盤を強度高く保つことで生き残るどころかチームの唯一無二の武器になることができる。リヴァプールのチアゴのように、柴崎は真価を発揮できるか。