今冬にフィオレンティーナへやってきたカブラル photo/Getty Images
今のセレソンにはいないタイプのFW
ブラジル代表は今年のワールドカップ・カタール大会でも優勝候補の一角に挙げられるが、やや不安があるポジションがセンターフォワードだ。
ここはリヴァプールのロベルト・フィルミーノ、マンチェスター・シティのガブリエウ・ジェズス、フラメンゴのガブリエウ・バルボサらがいるが、純粋なタイプのセンターフォワードは少ない。
そこで候補に挙がってくるのが、今冬にスイスのバーゼルからイタリアのフィオレンティーナにやってきた23歳のFWアルトゥール・カブラルだ。
バーゼルでは3シーズン続けて二桁得点を奪っていたカブラルは、186cmとサイズもある。空中戦にも対応でき、ボールを収める力も持っている。
フィオレンティーナはFWドゥシャン・ヴラホビッチを今冬にユヴェントスへ売却しており、その穴埋めとしてクシシュトフ・ピョンテク、そしてカブラルを獲得しており、カブラルもここまでリーグ戦7試合で2ゴールとまずまずの滑り出しだ。欧州5大リーグ初挑戦であることを考えると、悪くない数字と言えよう。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、憧れはブラジルの怪物ロナウドだ。ロナウドも活躍したセリエAでプレイできているのはカブラルにとっても特別だろう。
今のブラジル代表に大型センターフォワードのオプションが不足していることを考えると、今後半年間のカブラルの活躍次第ではセレソン入りもあるかもしれない。
昨年は南米予選に1度だけ招集されたものの、まだA代表デビューは実現していない。セリエAでのアピールに成功すれば序列も変わってくるはずで、それこそヴラホビッチ級の得点量産に期待がかかる。