アトレティコで数字が伸びないグリーズマン photo/Getty Images
デシャンが最も信頼する人物の1人だが……
今年のワールドカップ・カタール大会で連覇を狙うフランス代表にとって心配なのが、アトレティコ・マドリードに所属するFWアントワーヌ・グリーズマンの状態だ。
4年前のロシア大会では若きFWキリアン・ムバッペも躍動したが、それでも前線の主役はグリーズマンだった。
しかし、今季より復帰したアトレティコでは元気がない。ここまでリーグ戦では3得点2アシストに留まっており、グリーズマンにしては珍しく筋肉系の故障で離脱していた期間もあった。クラブシーンでは2019年に移籍したバルセロナよりどこかスムーズに進んでいないところがあったが、その流れが復帰したアトレティコでも続いている印象だ。
FWながら運動量の多い選手ではあるため、今季も守備面では貢献できているとの声もある。しかし、4年前のグリーズマンはアトレティコでリーグ戦19得点を記録してロシア大会へ乗り込んでいる。やはりクラブでの成績は重要で、今の3得点は明らかに物足りない。
2022年に入ってからはリーグ戦でゴールがなく、ワールドカップ・イヤーの滑り出しは良好とは言い難い。0-1で敗れた今月9日のマジョルカ戦は前半45分のみで退いており、アトレティコでの序列もやや怪しい。
今季開幕前のアトレティコでは昨季の優勝に大きく貢献したFWルイス・スアレス、そして復帰してきたグリーズマンの2枚看板でリーガ連覇を目指せるとの期待感もあったのだが、2人とも100%の状態とは言い難い。アトレティコのプランが狂ったところもあるだろう。
果たしてワールドカップまでにグリーズマンの状態は上がっていくのか。