今季はモナコにレンタルされているニューベル photo/Getty Images
「彼の2番手になるつもりはない」
2020年夏の移籍市場でシャルケから加入した際には、その経歴から“マヌエル・ノイアーの後継者”と期待された。しかし、その本家が活躍を続けている限り、この若手守護神がバイエルンに帰ってくることはないのかもしれない。
その若手守護神とは、2020年夏にシャルケからバイエルンへと加入したGKアレクサンダー・ニューベル(25)だ。その経歴から、一時は“NEXTノイアー”とも期待された同選手。しかし、バイエルン加入初年度のニューベルは公式戦での出場がたった4試合という結果に終わってしまった。ノイアーと併用されることすら叶わず、昨季の彼は停滞の1年を過ごすことになってしまったと言っていい。
そんな状況もあって、ニューベルは昨夏から2年間のレンタル移籍を選択。現在はASモナコで正守護神の座を手に入れており、今季ここまでリーグ・アン32試合に出場している。昨季出場減の影響で成長が止まってしまうのでは心配したバイエルンのファンも多かっただろうが、ニューベルはフランスでなんとか調子を持ち直すことに成功したと言えよう。これならば、まだノイアーの後継者としては期待できるか。
しかし、今後ニューベルがバイエルンに戻ってくるかはわからない。実際、ニューベルは自身の去就について、バイエルンへ戻るかどうかはノイアーの状態次第だと次のように語っている。
「ノイアーはまだ良いシーズンを過ごしているね。彼は間違いなく史上最高のGKだと個人的には思っているよ。
ノイアーの存在が大きすぎるあまり、彼が存在感を発揮しているうちは出番減少を懸念してバイエルンに戻らないと語ったニューベル。はたして、この若手守護神は今後どのようなキャリアを送っていくこととなるのだろうか。ビッグクラブへの移籍を叶えたはいいものの、ドイツ期待の若手守護神は近いうちにバイエルンと別れを告げることとなるかもしれない。