今季ボーフムで印象的な活躍を披露しているリーマン photo/Getty Images
ブンデス昇格組の守護神が見せる奮闘
2021-22シーズン、欧州4大リーグで活躍が目立っている守護神といえば誰か。おそらく、人によって意見はさまざまだろう。
しかし、今季の欧州で素晴らしいパフォーマンスを見せているのは、なにも有名な守護神たちだけではない。ここまで所属クラブはリーグで12位となっているものの、ドイツで奮闘するベテランGKも今季は非常に印象的な活躍を披露しているのだ。
そのベテランGKとは、ドイツ・ブンデスリーガのボーフムに所属するマヌエル・リーマン(33)だ。21-22シーズンはここまでリーグ戦28試合に出場し、今季1部に昇格してきたチームを最後方から支えている同選手。クルトワやアリソンといった選手たちと比べれば少し地味な存在だろうが、今季における彼の“守護神”としてのパフォーマンスは欧州でもトップクラスと言えるかもしれない。
そう考えられる最大の理由が、リーマンのハイレベルな“PSxG+/-(シュート後失点期待値−実失点の数値)”だ。この“PSxG+/-”という指標は、そのGKが対応したシュートの難易度をもとに算出された失点期待値から、実際に失点数を引いた数値のこと。つまり、プラスが大きくなればなるど、そのGKは優秀ということになる。そんな“PSxG+/-”だが、21-22シーズンのブンデスにおけるリーマンは同スタッツで驚異の「+10.1」という数値をマークしているのだ(データサイト『FBref』より)。
端的に言えば、平均的なGKが同じクオリティのシュートに対応した際に想定されるものよりも、リーマンが今季ここまでに喫している失点数は“10点以上”も少ないということになる。
ブンデスの昇格組で奮闘を見せるベテラン守護神。ボーフムといえば気になるのは日本代表FW浅野拓磨だが、最後方で素晴らしいセービングを見せるリーマンの活躍からも目は離せない。