FCダラスのヘスス・フェレイラ photo/Getty Images
リカルド・ペピに続く逸材発掘へ
今年のアメリカ・MLSはまだ序盤戦といったところだが、この段階で得点ランクの方に目を向けておきたい。
昨年はFCダラスで19歳と若いアメリカ代表FWリカルド・ペピがブレイクすることになったが、アメリカサッカー界としてはこの流れを続けていきたい。
早くも今年のブレイク候補に名乗りを上げるのは、現在5得点で得点ランク首位タイに立つ21歳のFCダラス所属FWヘスス・フェレイラだ。
すでにアメリカ代表でもプレイしているフェレイラは、2019年と昨年にMLSでキャリアハイとなる8得点を奪っている。すでにその数字に近づいていることになり、今年のスタートは快調だ。
さらに久保裕也の所属するFCシンシナティでは23歳の大型FWブランドン・バスケスが同じく5得点を奪っている。まだA代表ではデビューしていないが、U-23アメリカ代表には選ばれている。188cmとサイズもあり、興味深いセンターフォワードだ。すでに昨年、一昨年の得点数を上回っており、この活躍を続けてA代表にも入りたい。
近年のMLSには欧州で活躍してきたスター選手が続々とやってきており、得点王のタイトルは彼ら助っ人に独占されてきたところがある。昨年はニューヨーク・シティFCでプレイする23歳のアルゼンチン人FWバレンティン・カステジャーノスが得点王のタイトルをゲットし、今年も開幕6試合で4ゴールと波に乗っている。
2020年はウルグアイ人FWディエゴ・ロッシ、その前はメキシコ代表FWカルロス・ベラ、他にも2018年はベネズエラ代表FWホセフ・マルティネス、2015年は元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコなど、最後にアメリカ人選手が得点王を獲得したのは2012年のクリス・ウォンドロウスキ(27得点)だ。
助っ人のおかげでリーグ全体が盛り上がるのは悪いことではないが、アメリカ代表のエースを育てるのも目標の1つとなる。

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