当時のビジャレアルに所属していたマルコス・セナ photo/Getty Images
ちょうど10年後の今季はCLでも大躍進
今季チャンピオンズリーグでユヴェントス、バイエルンを撃破し、ベスト4でもリヴァプールを苦しめるなどサプライズを起こしてくれたビジャレアル。今季の欧州サッカー界を大いに盛り上げてくれたが、ちょうど10年前には別の意味でのサプライズもあった。
10年前の2011-12シーズン、ビジャレアルは2部降格の屈辱を味わっているのだ。このシーズンの凄いところは、ビジャレアルは前年の2010-11シーズンを4位で終えており、2011-12シーズンはチャンピオンズリーグ・グループステージにも参戦していた。そのチームが2部へ降格してしまうのだから、ファンもガックリきただろう。
財政難だったこともあるが、シーズンが始まる前には主力だったMFサンティ・カソルラも退団。チャンピオンズリーグの方はグループステージ6試合で2得点14失点と散々な結果で全敗。同時にリーグ戦の方でも結果が出ず、勝ち点41を稼ぎながら18位に沈んで降格してしまった。
当時のチームにはスペイン代表のEURO2008制覇に貢献したMFマルコス・セナ、ベテランのDFカルロス・マルチェナ、ゴンサロ・ロドリゲス、MFブルーノ、ボルハ・バレロ、FWニウマールといった選手が所属していたが、最後まで混乱を止めることはできなかった。ちなみにシーズン途中からチームを指揮していたのは、現在ヴィッセル神戸を指揮するミゲル・アンヘル・ロティーナ監督である。
監督交代を続けながらも悪い流れを止められなかったビジャレアルだが、降格した2012-13シーズンは2部できっちりと2位に入って1シーズンで昇格。スペイン『Mundo Deportivo』は、改めて当時チームの指揮官を任されたマルセリーノ・ガルシア・トラルの功績は大きかったと振り返る。
マルセリーノ・ガルシア・トラルは1シーズンでチームを昇格へ導くと同時に、昇格1年目から6位までチームを押し上げた。続くシーズンも6位、最後の2015-16シーズンは4位へと押し上げ、ビジャレアルは急速に復活することになった。
それ以降もスペイン人監督の招聘を続け、今季は2020年より指揮を執るウナイ・エメリの下でチャンピオンズリーグ・ベスト4進出の偉業を成し遂げた。10年前とは逆のサプライズを起こすことになり、今季の戦いをサポーターも大いに楽しんだことだろう。

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