国内カップダブル制覇に貢献した南野 photo/Getty Images
これほど理想的なバックアッパーFWはいない
残念ながらプレミアリーグのタイトルは獲得できなかったが、今季のリヴァプールはすでにFA杯とEFL杯の2つをゲットしている。残るチャンピオンズリーグを制すれば、今季はカップ・トレブルだ。
そしてここに日本代表FW南野拓実が絡んでいたことを忘れてはならない。南野はあくまで国内カップ戦を中心としたバックアッパーFWではあるが、リヴァプールのようなビッグクラブでバックアッパーの役割を文句なくこなしてくれる選手は少ない。どうしてもビッグクラブはスター選手が多くなってしまうため、南野と同じ役割をこなしてくれる選手を見つけるのは簡単ではないのだ。
そして南野は今季全コンペティション合わせて10ゴール記録しており、出番の少ないバックアッパーとしては十分な数字だ。仮に今夏南野を手放すのであれば、リヴァプールは南野役の穴を埋めなければならない。それをしなければ、来季の複数タイトル獲得は難しくなってくるかもしれない。
すでにリヴァプールはFWディボック・オリギの退団を発表しており、この動きからリヴァプール専門メディア『Liverpool.com』にて記者のベン・ボクサック氏は南野をもう1年残留させる方向で動くべきではないかとの見方も示していた。
「今季のリヴァプールにて90分平均の得点数とアシスト数で南野を超えていたのはサラーだけだ。すでにオリギが退団することになり、リヴァプールはバックアップのアタッカーが1枚減る。ここでもう1枚失うとなれば、今季と同じ競争力を維持できるだろうか。答えはおそらくNoだ。リヴァプールはこの夏に725万ポンドで獲得した南野を売却し、2倍3倍の利益を手にする可能性がある。
大きな期待を背負うエリットに加え、今季イングランド2部のフラムで10ゴール8アシストを記録した攻撃的MFファビオ・カルバーリョの獲得もリヴァプールはまとめている。次の1年で彼らがバックアッパー役をこなすところまで成長するならば、南野を手放すのは来夏でいいのかもしれない。
南野本人の意思も大切だが、南野の代役を探すのが簡単でないのは事実。それだけ今季の南野がバックアッパーFWとして印象的な活躍をした証でもあり、今季の複数タイトル獲得に南野が大きく貢献したのは間違いない。スター選手の穴を埋めるのも難しいが、チームファーストに徹してくれる即戦力バックアッパーFWの確保もかなり難しいミッションと言えよう。

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