今季評価を高めたケヴィン・トラップ photo/Getty images
ビッグセーブ連発でチームを優勝に導いた
21-22シーズンのELを制したフランクフルト。チームの中心として戦った鎌田大地の評価は上がっており、先日発表された日本代表のメンバーに選ばれている。
鎌田以外にも評価を高めた選手は多く、例えば守護神のケヴィン・トラップがそうだ。実力のあるキーパーだが、パリ・サンジェルマン時代にはアルフォンス・アレオラやジャンルイジ・ブッフォンにポジションを奪われ、構想外になった経験を持つ。それでもフランクフルトでは不動の地位を確立しており、EL決勝ではビッグセーブを披露。PK戦でもシュートストップを見せ、勝利の立役者となった。
独『Kicker』ではブンデスリーガでプレイする選手をポジションごとにランク付けしている。21-22シーズンの冬に作成されたランキングではトラップはGK部門で9位だったが、今ではバイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアーを追い抜き1位にまでその評価を高めている。その証拠に今季のトラップのスタッツは素晴らしく、セーブ数は113回とリーグ3番目の数字を残した。クロス対応にも長けており、19回のクリアを記録。バイエルンとフランクフルトでは攻められる時間が違うため、単純な比較は難しいが、トラップの実力は正当に評価されるべきだ。
これは今後の代表での活動にも影響するか。ドイツ代表ではノイアーがファーストチョイスであり、トラップはその控えに回ることは多い。