今季のCLを制したレアル photo/Getty Images
バルサは1億ユーロ超え補強の失敗が目立った
激闘の末にリヴァプールを撃破し、この10年で5回目となるチャンピオンズリーグ制覇を達成したレアル・マドリード。カリム・ベンゼマやルカ・モドリッチなど2010年代よりチームを引っ張ってきたベテラン勢の活躍も目立つが、今季は若手の頑張りも大きかった。
FWヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスの若きブラジル人アタッカーコンビに加え、MFエドゥアルド・カマヴィンガ、DFエデル・ミリトンなど、近年レアルが続けてきた若手補強路線が想像よりも早く結果に繋がった印象だ。
今季最大の収穫はヴィニシウスだが、ロドリゴも今季後半戦からは貴重な戦力に。すでにレアルで主力を張ることも可能なレベルと言っていい。
カマヴィンガも中盤のスタメン争いに割って入るだけのクオリティを備えており、これで19歳というのが恐ろしい。リヴァプールとのファイナルにも途中出場しており、この年齢からチャンピオンズリーグ決勝の舞台を経験できたのは貴重な財産だ。
ミリトンもダビド・アラバとのセンターバックコンビがフィットし、一気に評価を上げた。今季開幕当初にセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランを手放していたが、両者を忘れさせるほどのパフォーマンスだったと言える。
1億ユーロをかけたFWエデン・アザールや、戦力になっていないFWルカ・ヨビッチなど失敗と呼べる補強もあるものの、英『Planet Football』はこの10年のレアルの補強を高く評価している。単純に結果だけを見ればチャンピオンズリーグを5回制覇しているため、成功と評価されるのは当然か。
比較されているのは、同じスペインのライバルであるバルセロナだ。2012年からの10年を振り返ると、レアルが選手獲得に約10億4500万ユーロかけてきたのに対し、バルセロナは約14億7700万ユーロをかけている。
バルセロナも2014-15シーズンにMSNを擁してチャンピオンズリーグを1度制しているが、この10年では1回に留まる。
もっともバルセロナの方はMFペドリやFWアンス・ファティらスペインの次代を担う若手が成長してきているため、来季以降の戦いには期待できるだろう。
レアルの方が世代交代、さらにはスーパーエースだったクリスティアーノ・ロナウド退団ショックから一歩早く抜け出した印象があり、バルセロナはまだ再建途中と言ったところだ。今後は両チームのヤングスターたちがカギとなってくるが、来季両者の力関係はどうなっていくだろうか。