レアルのCL制覇に大きく貢献したクルトワ photo/Getty Images
絶賛される3つの要素
今季レアル・マドリードでは絶対的守護神として君臨し、リーガ・エスパニョーラ制覇とチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献したティボー・クルトワ。
レアル移籍当初はパフォーマンスが批判されることもあったが、今ではそうした声も消えた。
魅力の1つは200cmのサイズにあり、リーチが長い。さらにスペイン『as』は大型GKとは思えぬ反応速度も魅力の1つに挙げており、至近距離のシュートに対しても反応が速い。そこに長い手足が伸びてくるため、相手FWからはゴールが小さく見えることだろう。
同メディアが挙げたもう1つの武器は空中戦対応だ。背が高いこともあるが、クルトワはキャッチングも上手い。これは日本代表も4年前のワールドカップで痛い目を見ており、コーナーキックをクルトワにキャッチされたところから強烈カウンターを喰らってしまった。あの高さはセットプレイで大きな武器となり、チームに絶対の安心感を与えることになる。
クルトワは家族がバレーボール一家ということもあり、自身もバレーボール経験があるという。それもボールへの反応や、手でボールを扱う技術に良い影響を与えているのかもしれない。
決して派手な足下の技術を持つタイプではないが、やはりGKにとって最大の仕事はシュートを止めることだ。長いリーチ、反応速度、空中戦対応など、このあたりは穴がない。
今季のパフォーマンスは圧倒的で、パリ・サンジェルマンのジャンルイジ・ドンナルンマやバイエルンのマヌエル・ノイアー以上の評価を得たと言える。レアル移籍当初はケイロル・ナバスとのポジション争いもあったが、あの時レアルがクルトワ獲得へ動いたのは正解だった。