パリではカードトラブルも目につくネイマール photo/Getty Images
時折イライラしてしまうところは欠点か
世界を代表するスーパースターであるネイマールも30歳。選手として完成を迎える時期であり、今年のワールドカップ・カタール大会ではブラジルを優勝へ導くことが期待されている。
そのテクニックに文句はつけられないが、なかなか改善されない問題もある。やや頭に血が上りやすいところがあるのだ。
2021-22シーズンは怪我の影響もあってリーグ戦の出場が22試合に留まったが、もらったイエローカードの数は10枚とアタッカーの選手にしては多い。特に終盤戦は怒涛の警告ラッシュがあり、リーグ戦最後の7試合では累積警告の出場停止も挟んで6試合連続イエローカードをもらっている。
この7試合では8ゴール3アシストと見事な成績を残しているのだが、このカードトラブルは少々引っかかる。今月の日本代表戦でも1ゴールを挙げるなど日本の観衆を沸かせたが、イエローカードも受けている。30歳を迎えたが、イライラしてしまうところはあまり変わっていない。
クラブのキャリアを振り返ると、ネイマールはパリ・サンジェルマン、バルセロナ、サントス時代を合わせて464試合で126枚のイエローカードをもらっている。
バロンドール獲得への大きな壁としてこれまでも何度か比較されてきたリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの両名と比べると、やはりカードの枚数は目立つ。メッシはクラブで通算809試合こなしてイエローカードは82枚、ロナウドは933試合で115枚だ。ロナウドの場合は退場しているケースも11回あるが、単純なイエローの数ではネイマールの方が上になってしまっている。
年齢的にはパリとブラジル代表の両方でリーダーと呼べる存在だが、30歳で迎える新シーズンは落ち着いて試合をこなせるか。