エデルソンの地位を脅かすことになるシュテファン・オルテガ photo/Getty images
代表歴はないがその実力は確かだ
2017年にマンチェスター・シティに加わり、その後は絶対的な守護神として後方からチームを支えるエデルソン・モラレス。魅力はフィールドプレイヤーのような足元でのボール捌きと展開力であり、自陣のボックス内からのロングパスでアシストを記録したシーズンもある。
しかし気になるとすればセービングか。決してこれまで悪い成績を残してきたわけではなく、昨季はリヴァプールのアリソン・ベッカーと共に最多クリーンシート数(20回)を記録した。だが、タイトルに直結するようなゲームでチームを勝利に導くようなビッグセーブは少なく、昨季のレアル・マドリードとのCLラウンド4では2試合で6失点を許してしまった。
そんなシティに新たなGKとしてドイツのビーレフェルトからシュテファン・オルテガが加わった。フル代表歴のない29歳のプレイヤーだが、昨季はビーレフェルトで最多セーブ数(125回)と最多パス成功数(1115回)を記録しており、バイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアーさえ届かないスタッツを残した。ドイツの絶対王者であるバイエルンからも関心を寄せられたGKで、見事争奪戦を制しシティにやってきた。
序列でいえばエデルソンに続く2番手となるが、ビルドアップで貢献でき、安定したセービングを見せられればスタメン奪取の可能性はある。初のイングランド挑戦と適応に時間はかかる可能性はあるが、来季はリーグ戦、CL、2つのカップ戦、さらにはワールドカップ・カタール大会と過密日程が予想されており、オルテガにも出番は回ってくるだろう(データは『SofaScore』より)。