攻撃陣ではエヴェラウドが結果を出し戦力ダウンは見られない photo/Getty images
上田が抜けてもゴールが奪える攻撃陣は素晴らしい
首位横浜F・マリノスを追いかける2位鹿島アントラーズは6日にセレッソ大阪と対戦。計6ゴールが生まれる打ち合いとなり、最終的には3-3のドロー決着となった。
エース上田綺世を失った鹿島だが、その攻撃力は落ちていない。代役を務めるエヴェラウドは2試合連続ゴールを決めており、セレッソ大阪戦では素晴らしいバイシクルシュートを決めた。ベルギーから戻ってきた鈴木優磨は攻守両面でチームを活性化させており、セレッソ大阪戦では1ゴール1アシストの活躍を披露している。
しかし気になるのは守備陣だ。今季は20試合終えて2位の鹿島だが、失点数は26点と少なくない。リーグでは下から5番目の数字であり、セレッソ大阪戦では3失点している。15節サガン鳥栖戦4失点、16節FC東京戦3失点と複数失点が目立つ試合が多くなっており、これだけ前線が決めても後方が安定しなければ勝ち点は落としてしまう。
やはり主軸として昨季活躍した町田浩樹と犬飼智也の放出が響いているのだろう。彼らが基本スタメンとして戦った昨季は38試合で36失点と堅守を誇っており、リーグでは上から5番目の好成績だった。
代役として獲得されたキム・ミンテだが、セレッソ大阪戦ではミスが目立った。オウンゴールから失点を喫しており、2失点目もインターセプト後のパスでミスが出てしまった。またミンテと関川郁万、安西幸輝を最終ラインに並べるのは守備を考えると厳しく、この夏に実力のあるセンターバックを獲得すべきかもしれない。
上田が抜けてもゴールを奪い続ける前線に対し、安定感を欠いてしまっている守備陣。リーグ戦では3試合連続失点中であり、10日のコンサドーレ札幌戦ではクリーンシートで勝ち点を積み上げたい。

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