フランクフルトで活躍続ける長谷部 photo/Getty Images
新シーズンもその存在感は変わらない
ドイツへ渡ってから14年半。浦和レッズから羽ばたいたDF長谷部誠がこれほど長くブンデスリーガでプレイすることになると誰が予想しただろうか。
最初に移籍したヴォルフスブルクでは右のサイドバックから緊急時はGKを任されるなど便利屋な印象が強かったが、現在所属するフランクフルトへ移籍してからは最終ラインを統率する絶対的なリーダーとして君臨。その存在感は今も変わっていない。
昨季はヨーロッパリーグを制し、新シーズンはチャンピオンズリーグへの挑戦権を得ている。もちろん複数コンペティションを戦うチームにおいて守備のリーダーである長谷部は欠かせない存在で、新シーズンもどこかで出番が回ってくるだろう。
地元メディア『Hessenschau』は、長谷部のことを「来年1月に39歳になるが、30代前半のように見えるし、20代前半のようにフィットしている」と称える。見た目に関してはイケメンということもあるのだろうが、コンディションの部分も30代後半とは思えぬキレを維持している。ルカ・モドリッチ、ズラタン・イブラヒモビッチなど近年は30代後半に入ってもトップフォームを維持している選手が増えているが、長谷部もその1人と言っていいはずだ。
また、その人柄から若手の指導役でもある。現在のチームではトゥタ(23)、アルマミ・トゥレ(26)、そして今夏チームへ合流した新戦力DFフルボイェ・スモルチッチ(21)、ジェローム・オンゲネ(24)ら若手DFが多く、長谷部より一回り以上年下なんて選手も珍しくない。同メディアは彼らにとって長谷部がコーチのような存在と紹介しており、試合に出ていない時でも精神的支柱だ。
チャンピオンズリーグでも出番が欲しいが、38歳で迎える新シーズンへ長谷部のポジションはどうなっていくのか。スタメン、ベンチ問わず、チームに欠かせぬ存在であることは変わらない。