仏スーパー杯のトロフィー掲げるパリの選手たち photo/Getty Images
まずは幸先よくカップ戦のタイトルをゲット
日本ツアーで3連勝を収め、勢いそのままに31日の仏スーパー杯でナントを4-0のスコアで撃破したパリ・サンジェルマン。果たしてこの強さは本物なのだろうか。
このゲームではFWキリアン・ムバッペを欠いていたが、まずは22分にFWリオネル・メッシが華麗にGKをキックフェイントでかわして先制点をゲット。まるでバルセロナ時代を思わせる冷静なゴールで、これこそメッシに求められてきたものだ。昨季は得点数が少ないと批判を浴びることもあったが、2年目の今季はさらに強力なパフォーマンスが期待できるかもしれない。
メッシに続いたのはネイマールで、こちらは直接フリーキックを含む2ゴールを記録。今夏も何かと周辺は騒がしかったが、やはり実力は本物だ。バルセロナ時代よりメッシとの相性も良く、この2人が前線で機能すれば大きい。
最後の仕上げは昨季の大半を怪我で棒に振っていたDFセルヒオ・ラモスだ。超攻撃的センターバックであるラモスが仕上げの4点目を記録し、ナントの完全撃破に成功。今季よりチームを指揮するクリストフ・ガルティエは日本ツアーから3バックをテストしてきたが、ラモスがフィットするなら心強い。このナント戦もラモス、マルキーニョス、プレスネル・キンペンベの3枚でクリーンシートをゲットしており、ゴールにはGKジャンルイジ・ドンナルンマも構えている。ドンナルンマも昨季は批判を浴びたが、2年目の今季はより落ち着いてプレイできるのではないか。
スペイン『as』はこの勝利から、「スーパーPSGが目の前に」とドリームチームの完成が近いと主張している。
メッシ、ラモス、ドンナルンマらパリ2年目を迎える選手たちと、日本ツアーからアグレッシブな姿を見せる新戦力のMFヴィティーニャなど昨季以上に完成度の高いチームになる素質は秘めている。目標はチャンピオンズリーグ制覇だが、スーパーPSGはその目標に届くか。